フィットネス護身術のススメ

身を守るために知っておくべき フィットネス業界の危険な実態

フィットネスクラブで教わる「スクワットのやり方」から身を守ろう!

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当ブログにお越しいただきまして、誠にありがとうございます。



ワタシは、このブログの管理人のフィットネス夫と申します。

危険なフィットネスの魔の手から皆さんを守るため、「フィットネス護身術」を広める活動をしています。

 


それでは、本日の記事をお楽しみください。

 

 

目 次

 

 

本日のテーマ

 

「スクワット」というトレーニング種目があります。

フィットネスクラブにおいて「スクワットを見ない日は無い」と断言できるほど、足腰を鍛えるためのトレーニング種目として広く浸透しています。

広く浸透しているということは、皆さんに危険が及ぶ確率も非常に高いということ。


このブログの最初のテーマとして、なんと最適なトレーニング種目なのでしょう。

今回は、そんなメジャーなトレーニング種目である「スクワット」についてご紹介していきます。  

 

 

 

スクワットとはどんなトレーニング?

 

「スクワット」というのは、足腰を鍛えることができるトレーニング種目です。
立ちあがる、しゃがむ、という動きを繰り返します。

ただの筋力強化だけに収まらず、立っている時のバランス感覚を鍛えて安定感を増したり、足先まで巡っている血液を筋肉のポンプ作用で戻し血流を活発にしたりと多くのメリットがあるトレーニング種目です。

立って自分の脚で歩く、ということが老後の生活に非常に重要になってきます。


そのため、人の人生にとっても大きな意味のあるトレーニング種目と言えます。

 

 

 

フィットネスのスクワット指導はテンプレばかり

 

その「スクワット」を、ジムのスタッフやトレーナーが指導する時によく使われる定型句があります。

・足を肩幅(もしくは腰幅など)に開いて立って
・つま先は膝と同じ向きにして
・膝がつま先より前に出ないようにしながら
・太ももが床と平行になる高さまでしゃがみます

などなど・・・

 


もちろん、教える人や種目のバリエーションによって多少の違いはありますが、ほぼ全てのフィットネス業界人がこのように教えています。


まるで、機械がプログラム通りにアナウンスするかの如く・・・

 


テレビや雑誌など一般の方が目にする媒体でもよく言われているやり方であり、トレーナーが勉強するための教材などでも当たり前のように記されているやり方です。

ワタシも独学でトレーニングの勉強を始めた頃から読んでいた本などで、よく知っていたやり方です。


周りのトレーニング指導者や各種媒体でも同じことを言っているので、自分でトレーニングする時や人に教える時には全く疑問を持たず、このやり方を用いていました。

 


余談ですが、フィットネスクラブではこのやり方一辺倒である一方、真剣にトレーニングされている方や、ウェイトリフターの方々が多く集うトレーニングジム(あえてフィットネスクラブとは区別しています)では、実に様々なスクワットが行われています。

数多く存在する「鍛えるべき筋肉」に対して、あらゆる負荷を効率的に与えるために様々なフォームや方法が用いられています。



テンプレにとらわれずいろいろな方法論を受け入れ、自身のトレーニングメニューに取り入れているということは、考え方や取り組み方に柔軟性があるということなのでしょう(テンプレ以外を受け入れることができない人たちとは、筋肉だけでなく頭の方も一味違いそうですね)。

 

 

 

フィットネスのスクワットのやり方には根拠が無かった!

 

「なぜスクワットはこのフォームなのだろう?」


根本的なことをふと疑問に思ったことがあり、(当時の自分にとって)トレーニングに詳しいと思われる人たちに聞いてみたことが何度もあります。

ほぼ全員の答えは「膝に無理な力がかからないから安全」というものでした。

その都度、「なるほど!このやり方は膝に安全なのか!」や「この人も同じことを言っているので間違いないんだろうな」などと、知識が浅かった当時の自分は素直に納得。


その後も引き続き、自分のトレーニングや人への指導でこのやり方を用いていました。

今考えると、何と浅はかだったのか・・・
当時のお客様や自分の身体にはいくら謝っても謝り切れません。

 


さて、勉強が進むにつれ「身体の構造や動作というものは想像を絶するくらいの複雑さを持っている」と気付き始めた時に、また疑問が顔を出し始めました。

・なぜ、足は肩幅(もしくは腰幅)でなければならないのだろうか?
・なぜ、膝をつま先より前に出してはいけないのだろう?
・なぜ、しゃがむ時は太ももが床と平行になる高さまでなのだろう?
・膝にかかる無理な力って、具体的にどのような力なのだろう?(力の種類、力の方向、力の大きさ等)
・そもそも膝のどの部分のどの組織に対してのことを言っているのだろう?

再びトレーニング指導に自信を持っていると自負している人たちに聞いてみました。
しかし、具体的に答えられる人は一人もいなかったのです。

「つま先を前に出してはいけない理由は、膝に負荷がかかり過ぎるからです」
(具体的には何の負荷? その負荷がどのようにかかるの? 膝のどの部分のどの組織に負担がかかるの?)


指導がテンプレだと回答も(思考も?)テンプレになるのか、いつどこで誰に聞いても、以前と同じ答えばかりでした。

中には、用事ができたフリをしたり、電話がかかってきたフリをしたりして、その場から(逃げるように)立ち去る人たちもいました(笑)

また、自分が答えられないことが気に食わないのか、追及されていると感じたのか、機嫌が悪くなる人もチラホラ。



ホント、面白い生き物たちですね(笑)

 

 

 

根拠の伴ったスクワットのやり方を求めて

 

批判を恐れずにはっきり言いますと、「この人たち大丈夫なのか?」というのが正直な感想でした。


この時に「これはアテにならない」と思い自分の力で根拠を探すことを決意したのでした。

まずはトレーニング関係の本から調べてみましたが、残念ながらと言いますか、やはりと言いますか・・・


種目のバリエーションの紹介はあれど、中身についての具体的な説明はありませんでした。

 


「やはりフィットネス業界以外の情報を調べてみるしかない」と、解剖学、生理学、医師向けの文献、はたまた教育機関や研究機関が発表している論文などを漁って調べてみたところ、出てくる出てくる。

ワタシの周りのほぼ全てのトレーナーが知らないことですが、テンプレのスクワットは、ある部位のケガをしたことがある人や、他のある部位の可動域が一定の範囲以下の人にとっては、むしろ禁忌ともいえるやり方だったのです。

 

 

 

調べて分かった!フィットネスのスクワットに潜む様々な危険!

 

調べて判明した危険性の内、いくつかをご紹介します。

ワタシの周囲のトレーナー達には知られたくないことですので詳しくは書けませんが、「フィットネスのスクワットのやり方には危険性がある」ということだけでも知っていただければと思います。

 

 

「膝をつま先より前に出さない」の危険性について

スクワットの動作中は、身体の重さやダンベル、バーベルなどのウェイトの重さ以外にもあらゆる力があらゆる方向にかかっています。

1つ例を挙げると「剪断力」。

スクワットの動作中、姿勢が低くなっていくにつれて、ある部位にはある方向への剪断力が働きます。


「あるケガ」をしたことがある人にとっては再発を招いてしまう可能性がありますし、その「あるケガ」をしたことが無い人にとってもその危険性がムダに高められてしまいます。


その「あるケガ」とは、アスリートの引退の原因となることも多いケガです。

 

 

「太ももは床と平行になるまでしゃがむ」の危険性について

この低さまでしゃがんでしまうのは、身体の構造上「ある部位(上記とは別の部位)」の可動域を超えて無理を強いてしまいます。


とある医学書には「(そのある部位の)骨折の危険性がある」とまで書かれていました。


その「ある部位」はご高齢者の骨折が多い部位でもあります。
(これに関しては、ワタシが見たすべてのフィットネス関連の本で誤った情報が掲載されていました)

 

 

おまけ

テンプレのやり方ではありませんが、バリエーションとしてフィットネスクラブで多く紹介されている方法に「ワイドスクワット」というものがあります。


脚を大きく開いて「内腿に効かせる」という名目で行われていますが、この指導時の定型句が「脚を目いっぱい開いてスクワットをしましょう」というもの。

実は、「どのくらいまで開くのか」をしっかり測って行わなければ、非常に危険なやり方だったのです。

姿勢を低くしていく際には、膝は曲がっていきます。


見た目には、ただ曲がっているように見えますが、連動して「ある動き」が発生しています。


この「ある動き」は脚を開いた状態では、制限されてしまうのです。

 


動きが制限された状態で無理に関節を動かそうとするということは、「自分で自分に関節技をかけている」ようなもの。


ワイドスクワットを教えてもらう時は、「あなたは○○cmまでなら開いて良いですよ」と具体的に教えてくれるトレーナーに教わりましょう。

 

 

なぜ、このようなことが起きるのか?

少なくとも、ワタシの周囲のフィットネス業界人で上記のことを知っている人間は一人もいません。


また、フィットネス業界の本でこれらを紹介している本も、ワタシが読んだ数百冊の中にはありませんでした。

「なぜなのか?」

おそらくは「実物を見たことがない」ことが原因ではないかと思われます。


「実物」というのは、身体の内部のこと。


そう、「人体解剖」の経験が有るか無いかが根底にあるように思います。



身体の「実際の」構造を見たことが無いから、フィットネス界の浅い情報の本に載っていることしか知らず、そこに自分の経験を加えて想像するしかないのです。

いろいろと想像して考えることはとても重要ですが、根本的なところが間違っていると、どんどんと現実からズレて行ってしまいます。


浅い勉強しかできなかったことに関しては、フィットネス人は可哀想だとも言えますがこれは個人の努力で改善可能なこと。

 


仕事として運動指導をするのであれば、その努力をすることが責任であるとワタシは考えます(ただの経験則でしか語れないのは、もってのほかです)。

 

 

 

大事なのは使い分け

 

さて、フィットネスのスクワットの危険性をいくつかご紹介してきたわけですが、「全てにおいて悪いやり方」という訳ではなく、むしろ良い面もあります。


身体に無理をさせるということは、逆に言うと強い負荷をかけられるということ。


強い負荷がかけられるため、「筋力強化などの効果を得やすい」ということが言えるのです。

「安全性は二の次で良いから、とにかく筋肉を鍛えたい」という方には向いているやり方とも言えるのです。


反対に、効果よりも「身体に安全なやり方」が重要視される場合には、他のやり方を行えばいいのです。

 


つまり、大事なのは「使い分け」。

トレーナーやインストラクター、ジムスタッフなどがお客様に教える際に必要なのは、


・「目の前にいる方がどういう方か」をしっかり把握すること
(身体的なことに限らず、ご希望等の心理的なことも含む)
・そして、その方にとって「適した方法」を選択すること
・そのために、「しっかりとした知識」を持つこと

これらを踏まえて、目の前の方に合ったやり方を提供することが大事であり、教える側の責任であるのです。


あなたに教えてくれるトレーナーやインストラクター、ジムスタッフは、やり方を話し始める前にあなたのことを知るための質問をしてくれますか?


すぐに教えてくれないのは一見面倒くさそうに思えますが、実は、真剣に「ちゃんとしたことをあなたに教えたい」という責任感ある人であり、信頼できる人かもしれませんよ。

 

 

 

このケースに有効なフィットネス護身術とは

 

さて、ここまでは「フィットネススクワットの危険性」を記してきましたが、このケースに有効な護身術をご紹介します。


・すぐにやり方を話し始める人間には注意しよう
・理由を聞いてみよう
・デメリットを聞いてみよう


それぞれについてご説明していきます。

 


すぐにやり方を話し始める人間には注意しよう

皆さんが、スクワットのやり方を聞いた時、すぐにやり方を話し始める人間は、テンプレのやり方を言うだけの「機械的な対応」をする人間です。


あなたを一人の人間として見ることのできない、「覚えたことをそのまま言うマシーン」ですので注意しましょう。

 


理由を聞いてみよう

テンプレを暗記しただけの人間は、その中身について考えたこともないので、その理由を知りません。


「なぜ○○なのですか?」と聞いてみましょう。


答えられない人間には要注意です。


仮に答えられたとしても、その場しのぎの浅い回答を返す人間にも要注意です。

※「今は分からないですが、調べて後日お答えしても良いですか?」と言う人は、今はまだ勉強中かもしれませんが、誠実な人かもしれません。
後日、成長した姿で戻ってくることができれば、素晴らしい指導者になる可能性のある人です(こういう人は、温かく見守ってあげてください)。

 


デメリットを聞いてみよう

テンプレを暗記しただけの人間は、覚えたことをそのまま話すことしかできません。


全体的なデメリットを聞くのも良いですが、その人間が話した個別のことに対して、それぞれのデメリットを聞いてみると、なお良いでしょう。


レーニングというものは、身体に負荷をかけるもの。


効果を得る代わりに、身体に無理をさせている面が必ずあります。


デメリットを言えない人間、言いたがらない人間には要注意です。


もちろん、仮に答えられたとしても、その場しのぎの浅い回答を返す人間には要注意です。

 

 

さあ、これらの護身術を駆使して、皆さんも自分の身を守りましょう。


特に、デメリットを話してくれる人は信用できる人です。


出会うことができれば、とてもラッキーです。


もしかしたら、その人は今後、皆さんに多くのメリットをもたらしてくれる存在かもしれません。

 

 

 

最後に

 

このように、フィットネス業界は無知で未熟であるが故に皆さんに危険を及ぼしています。

 

しかも、仮に皆さんが被害に遭われたとしても、「知らなかったから仕方がない」などと開き直られるのがオチです。

 

あなたの身を一番最初に守れるのは、あなたです。

このようなトレーナーや施設から被害を受けないように、常日頃から備えましょう。