フィットネスクラブの「お仕事ごっこ(施設見学編)」から身を守ろう!
当ブログにお越しいただきまして、誠にありがとうございます。
ワタシは、このブログの管理人のフィットネス夫と申します。
危険なフィットネスの魔の手から皆さんを守るため、「フィットネス護身術」を広める活動をしています。
それでは、本日の記事をお楽しみください。
目 次
本日のテーマ
本日は「まだフィットネスクラブに入会していない全ての方々」に向けて「施設見学」をテーマにお送りします。
今回の内容は「危険に対する備え」というよりも「期待を裏切られないための心の準備」という側面が強くなっています。
精神的なガッカリで済むため危険度は低いものの、フィットネスクラブに入会していない方にも被害が及んでしまう被害範囲の広さを防ぐための記事となっています。
「施設見学」とは、フィットネスクラブに見学に来た非会員様を案内しながら施設内を紹介していくサービスです。
「フィットネスというものに最初から興味を持っている方」はもちろんのこと、「入会を迷っている方」や「どんな感じかちょっと覗いてみたい、という方」、さらには「全く興味がない、という方」に対して「施設やプログラム、そしてフィットネス自体が持つ素晴らしさ」を紹介するという、皆さんの健康やより良い人生のために非常に意義の深いサービスです。
また、フィットネスクラブ側にとっても、大きな収入源である会費収入を得るための第一歩になりますので、企業存続のためにも重要な業務の一つと言えます。
一見、利用者側にも企業側にもメリットをもたらす素晴らしいサービスであるように思えますが、その中身には「皆さんが注意しておかなければならないこと」が多く存在しています。
護身術の基本は「危険に近寄らない」ということ。
しかし、どうしても危険に近寄らなければならない時は「状況を把握して事前に備えること」が必要になってきます。
本日の記事を、事前準備のための情報収集としてご活用いただけましたら幸いです。
フィットネスクラブの「施設見学」とは
「施設見学」ってどういうもの?
理 想
「フィットネスクラブに興味を持った方」「健康の意識が高まり運動を始めようと思った方」「現在入会中のクラブから移籍を考えている方」などが施設を見学に来られた際に、スタッフが施設内を案内しながら設備やプログラムを紹介してくれます。
また、運動に詳しくない方でも安心してフィットネス生活が始められるように、トレーニングや生活習慣などを基本的なことから分かりやすく教えてくれます。
入会手続きをスムーズなものにするために、必要なコト、モノ(証明書類、印鑑など)を事前に教えてくれて、皆さんの手間を極力少なくするための提案をしてくれます。
現 実
丸暗記した手順通りに淡々と施設内を周り機械的に説明してくれます(暗記も完全ではありません)。
スタッフ側に余裕が無く見学者の希望はあまり考慮してくれないため、見学者の方から積極的に不明点や疑問点を質問しなければなりません(スタッフからの質問は稀です)。
健康に関することも教えてくれませんし、詳しくありません。
質問しても、「間違ったこと」「危険なこと」を教えられてしまうことがあります。
後日の手続きの際、言われた通りの準備をしてきても不十分なことが多々あります。
「実は、証明書類が複数必要になる」「クレジットカードを新規で作ってもらうことになる」「ハンコは金融機関届出印でないとダメ」などなど・・・
どういう人がどのように案内してくれるの?
理 想
サービス業、接客業のプロが皆さんの来店をお迎えしてくれます。
「施設」「設備」「サービス内容」を熟知したスタッフが、分かりやすく丁寧に各所を説明してくれます。
健康や運動に関することは、解剖学や生理学的な知識に基づいて専門家として適切にアドバイスしてくれます。
メディアで話題の事についても、しっかりした根拠を持って「実際のところ」を教えてくれます。
スタッフは皆、「サービス精神」「ホスピタリティの精神」に溢れ、皆さんに「いかに多くの価値を届けるか」を考えています。
現 実
多くの場合、施設見学を担当するのは「新人」「アルバイト」「手が空いているスタッフ」「まだ重要な仕事を与えられていないスタッフ」などです。
「施設」「設備」「サービス内容」に関して知らないことが多い上に、覚える気はありません。
「解剖学」や「生理学」のことも知りませんし、勉強する気もありません。
運動系の大学や専門学校で学んできたはずの人も、実際には一般人並みの知識量です(趣味でトレーニングをやっている人の方が知識が豊富です)。
スタッフが意識しているのは「単純作業をこなす」「決められた時間を現場で過ごす」「余計なことはしない」です。
背景にあるもの
上記の「理想と現実」を知って驚いた方もいらっしゃるかと思います。
少なくともワタシがこれまで見てきた、あるいは働いてきた全ての施設は上記のような感じでした。
しかし、中にいたからこそ分かる「仕方ない理由」というものがあるのも事実。
その理由を一つずつご覧ください。
人手不足
「スタッフの定着率が低い」「人件費削減」などの事情により、フィットネス業界は「万年人手不足」の状況なのです。
・掛け持ちをしているフリーターが「繋ぎのアルバイト」として最初から短期間の意図を持っている(もちろん面接の時には「長期間やります」と言います)
・大学生や専門学校生が「学生生活の空き時間に何かできないかなぁ?」という程度の考えで仕事に対する優先順位が低い
・仕事に楽しさを求めていた人や趣味を仕事にしたい系の人が「意外に地味で面白くない」と思って気持ちが萎える
・つまらないイザコザが原因で辞めていく
このような理由により、アルバイトや社員を問わず、従業員が定着しにくい環境なのです。
また、企業側の都合もあります。
・数十年前から市場規模が変わっていない業界なので、企業側は人件費をかけられない(売上アップが見込めないため)
・そのため、新規で人を雇いたくない
・その代わり、現在働いている従業員に多くの仕事を任せたい
・でも、昇給の頻度を少なくしたい
・さらに、昇給額も少なくしたい
現場が厳しい状況でも人手を増やすことには消極的なのです。
このような背景の中で「施設見学の担当者」が生まれる流れは以下のような感じです。
・新人のアルバイトが入ってきたら、まずは「施設見学」を担当させる(見学に来られる方は素人が多いため、新人でも対応できるだろうという意図から)
・先輩スタッフが新人スタッフに、マニュアルを見せながら見学者の立場で施設見学を体験させる
・このロールプレイとマニュアルを覚えておくよう指示
・次の出勤時に、今度は先輩スタッフが見学者となってロールプレイを行う(その後、社員スタッフがチェックを行う場合もあり)
・概ね流れができていたら「だいたいOKだから、次に見学者が来たら担当してみよう」「分からないことがあったらその場にいる先輩に聞けば大丈夫だから」と指示
・最短で勤務開始の翌日には見事に「施設見学担当者」の誕生
先輩アルバイトや社員スタッフも人手不足で時間がないため、その後のチェックは行われず、文字通り「一夜漬け」で施設見学に関する研修は終了です。
能力不足
2つ目の理由として、そもそもスタッフの「能力が低い」ことが挙げられます。
サービス業、接客業のプロであれば、必要な手順を踏みながらもお客様の意向を汲みつつ柔軟に対応し「いかにお客様に喜んでいただけるか」と使命を果たそうとします。
しかし、フィットネス業界人は手順を暗記するだけでほぼ全ての能力を使い切ってしまいます。
覚えたことを機械的に実行するだけで頭がいっぱいになってしまうので、手順に無いことが起きてしまうことは彼らにとって「余計なコト」なのです。
残念なことですが、お客様のことが二の次になってしまうのは必然とも言えます。
スポーツ科などがある学校を例に挙げると、運動に関してはスポーツ科の生徒は優秀ですが、学業に関しては他の生徒には及ばないことが多いかと思います。
何かに特化すると他のことにまでは手が回らないため、これは自然なことであると言えます(稀に例外はありますが)。
スポーツ科の生徒はそのままスポーツの世界で成功を収められれば良いのですが、あの厳しい世界の中で生き続けられるのは、ほんの一握りの限られた人たちだけ。
そこにチャレンジしていくことは素晴らしいことではありますが、そこから脱落してしまった場合は、他の人達の中で生きていかなければなりません。
可哀そうなことですが、スポーツだけやっていた人が普通の世界で生きていくこと自体が不利なのです。
やる気不足
たとえ能力が低かったとしてもガムシャラに頑張っている人は信用もできますし、日々成長して将来的には頼りがいのある人になるかもしれません。
しかし、「能力が低いにもかかわらず向上心が無い」という人が多いことがこの業界の最大の問題点かもしれません。
以下は、ある日の休憩室でのスタッフ同士の会話です。
スタッフA:さっき見学に来た人、トレーニングとかについて難しいこと聞いてきてムカついた~
スタッフB:え~マジ!? 見学に来ただけのクセに難しいこと聞くなんてあり得ないよね~
スタッフA:信じられないでしょ~?
スタッフB:そういう時はテキトーに答えとけばイイんだよ どうせ分かんないんだから(笑)
これが実際の姿です。
彼ら彼女らの頭の中は「一定の単純作業を決められた時間こなしたら時給がもらえる」という考えだけです。
「一定の単純作業」以外のことは「余計なコト」なのです。
こういう考えなので「余計なコト」に対して否定的になってしまうのは仕方のないことなのかもしれません。
普通であれば、分からないことを聞かれた時は「答えられなくて悔しい、次に聞かれた時には答えられるようにしよう」と努力をします。
それを繰り返すことによりその人自身のレベルも上がりますし、他の人からも信頼されていきます。
しかし、フィットネス業界人は自分の未熟さには目を向けず、努力をするという考えに至らないばかりか、質問をした見学者やお客様の方が悪いと責めます。
この業界が数十年も発展せずに留まっているのも必然です。
このケースに有効なフィットネス護身術とは
このケースから身を守るために有効と考えられるフィットネス護身術はコチラです。
・相手は素人だということを知っておく
・重要なことは聞かないようにする
・証拠を残す
それぞれについて見ていきましょう。
相手は素人だということを知っておく
上記でご紹介したように、施設見学を担当するのは多くの場合素人同然のスタッフです。
正規のユニフォームを着ていても、一般人未満の知識レベル(しかも勉強する気なし)ですし、接客レベルも高いとは言えません。
加えて、彼ら彼女らは向上心が無い上に、裏ではお客様の悪口を言っている人だということも認識しておくとより万全の備えになるでしょう。
重要なことは聞かないようにする
運動に関することは皆さんの身体に関係してくることです。
場合によっては今後の人生に影響を与える可能性もあります。
一般人未満の知識レベルの人に人生を任せるのは危険な行為です。
今は情報が誰でも手に入れやすい時代ですので、多くの場合は自分で調べることで解決できます。
不確かな情報、危険な情報を素人以下のレベルの人に聞くよりも、自分で納得する答えを探した方が安全です。
証拠を残す
手続きなどに関しては、どうしても彼ら彼女らに話を聞かなければなりません。
そういう場合は形が残るように証拠を残しましょう。
教えてもらった物を用意して後日入会手続きに訪れたら「〇〇が足りない」と言われた、といったことが無いように「メモを取る(紙、アプリなどで)」「必要なもの一覧などを紙媒体でもらう」「音声や画像で記録する(スマホなどで)」などで対策できます。
詳細はこちらの記事を参考にしてみてください。
最後に
今回のテーマの「施設見学」に関しては、「危険に対する護身」ではなく「期待を裏切られる前の心の準備」という側面が強いかと思います。
深刻度が低い代わりに、フィットネスクラブに入会していない方も巻き込まれてしまうという「被害範囲の広さ」が懸念されるため、このように記事にしてみました。
フィットネス業界は「ソフト面」も「ハード面」も洗練されていません。
今のところは、最初から過度な期待は持たない方が良い業界と言えるでしょう。
あなたの身を一番最初に守れるのはあなたです。
このようなトレーナーや施設から被害を受けないよう、常日頃から備えましょう。
そのためにワタシは、ワタシが知り得る情報を包み隠さずご紹介していきます。
ワタシが皆さんを直接守ることができない代わりに、ワタシが発信した情報が皆さんを危険から守ってくれることを切に願います。